「あれ」と「それ」そして「that」と「it」

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「あれ」と「それ」そして「that」と「it」

塾長ブログ

2017/12/09 「あれ」と「それ」そして「that」と「it」

「この」「あの」「その」、「こっち」「あっち」「そっち」とかいろいろありますので、今日のところは「これ」「あれ」「それ」で進めることをあらかじめお断りしておきます。

 

「これ」は自分のすぐそばのものを指しますので特に問題はないと思うんですが、離れたものを指すときに「あれ」なのか「それ」なのか迷うことがありますよね。あなたと私の二人がいます。どちらからも遠くにあるものを指すとき何と言いますか? 「あれ」ですよね。あなたと私が離れている時、あなたが私のそばにあるものを取ってほしければ何と言うでしょうか? 「あ!それ!それ!」になるでしょう。では、私はあなたのすぐそばにいます。私が持っているものをあなたは何と言いますか? まぁ「これ」という人もいるでしょうけど、「それ」という人の方が多いと思います。つまり、「これ」と「あれ」は自分から見て近いか遠いかなんです。そして「それ」は自分の範囲のものではなく相手の範囲のものなんですね。言葉で表すのは難しいのですが、無意識ではちゃんと区別しているものです。面白いものですね。

 

じゃ英語の「that」と「it」はどうなのでしょうか? 英語の時間ではthatを「あれ」、itを「それ」と訳すようになっています。でもよほど極端な場合でなければテストで「あれ」と「それ」のどちらを書いても×にする先生はいないと思います。では日本語と同じように自分の守備範囲にあるかというとそうではありません。ちょっと難しい話になりますが、itは人称代名詞、thatは指示代名詞に分類されます。人称代名詞というのはheとかsheの仲間です。会話をしているとき、最初は具体的にTomとかKenjiとかって言わないと誰のことかわかりませんが、その後は彼とか彼らで済みます。こういう時に使うのが人称代名詞です。だからいきなり使うことはありません。一方、指示代名詞というのは名前がわからないかもしれないんですが、具体的なものを指し示す言葉です。ここにある「これ」とか、あそこにある「あれ」みたいに指さすことができる場合に使います。ですから、目の前のものを指さして いきなり「これ!」と言うことができます。

 

英語の学習が進むにつれてitの使い方は難しくなっていきます。例えば「It is fine today. 」(今日はよく晴れてます)とか、「It’s five(o’clock).」(5時です)のように天候や時間を表す時にもitを使いますし、もっと進んで不定詞とか関係代名詞が出てくると本当ならこれが主語なんだけど、長いので後ろに置いたよ。代わりにitを前に置いとくね!なんてなのが出てきます。これらのitは「それ」と訳しちゃいけません!って言われます。う~~~ん難しい! 理屈はいろいろとあるんですが、覚えた方が早いです。

 

「あれ」と「それ」、「that」と「it」どれもよく使うのですが、きちんと使い分けないとおかしな誤解を生むことがありますから気をつけてくださいね。

 

 

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