うれしいこと

教師をしていて何よりもうれしいのは、生徒の成長を感じた時です。これは学校に勤めていた時も、塾で教えている今も同じです。

生徒が間違えた問題を解説する時に、私は問題文のポイントになる部分にアンダーラインを引きます。このこと自体は珍しいことではありませんよね。でも、生徒が自分で問題を読みながらポイント、ポイントにアンダーラインを引きながら解いている様子を見るとうれしくなります。時にはアンダーラインを引きすぎて逆にポイントが見えなくなっていることもあるのですが、それは修正してあげれば正しいポイントを見付けられるようになります。

また、考える順序もあります。単純な問題なら、ここをこう変えればいい、だけですが、難しくなればなるほど考える順序が大切になっていきます。一見同じように見える問題なのに解けない・・・という場合はたいていは考える順序が間違っています。見た目が似ていて、必要な知識が同じでも順序が同じとは限りません。むしろ似ているから余計に違う攻め方をしなくてはいけないことの方が多いです。こういう考え方の順序はシステマティックに教えることは難しいのですが、たとえ少しずつでも身につけてくれれば、社会に出てからでも問題を自分で解決することができると安心します。

毎日の変化はほんの少しです。でも一歩にも満たない前進に喜びを感じます。こういう考え方をしているので一度に多くの生徒を見ることはできません。だからダメって言われるんですけどね。