火垂るの墓

先日、谷崎潤一郎の細雪のことを書きました。あれはあれでよかったと思っていますが、お盆を迎えて違う声が聞こえてきました。忘れてるだろ！「火垂るの墓」を！って声です。おそらくこれは原作小説ではなくアニメ映画のファンが多いからだと思います。実は私、あの映画、悲しすぎて見ることができません。１回通して見ただけですね。小説だとわかっていても涙が溢れて溢れてどうしようもなくなります。

この作品も大社中学校の人は当然知っているし、大社小学校の人もたぶんみんな知っているニテコ池のあたりが舞台です。最初読んだ時は野坂さんの他の作品と違い過ぎてびっくりしましたが、直木賞を取った作品でもあるし、とにかくアニメは名作以外の何物でもないと思います。