量感が大切な理由

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量感が大切な理由

塾長ブログ

2017/08/25 量感が大切な理由

何度か書いたことがありますが、数には順番・量・記号という様々な概念があります。小さな子どもにとって全く違う概念が同じもので表されることを理解するのは大変なことです。大人にとっては当たり前のことなので、どうしても計算という記号としての意味を重視してしまいがちです。順番に関しては1、2、3・・・と覚えますから それほど問題はないのですが、量が置いてけぼりになることが多いんですよね。物がいくつあるとか、牛乳が何リットルあるとか、金額がいくらだとかって全部量なのですが、それが一番軽視されているんです。

 

小学校の学年が進むにつれて大きな数を扱うようになりますが、100を越えるといきなりわからなくなる子は量感が伴っていないのです。10のかたまりっていう考え方ができないんですね。もっと細かく言うと25のかたまりとか50のかたまりというようなとらえ方ができると10000以上の数でも大丈夫ですし、7のかたまりみたいな考え方もできるようになると掛け算も簡単にできるようになります。九九を間違って覚えたら違和感を感じます。計算はできるのに体積になるとさっぱりわからないなんてのは量感がないからです。

 

学校でも最初は図を用いて説明しますが、すぐに計算という記号的意味に移行してしまいます。量感が身につく前に先に進んでしまっているんです。量感があると分数の意味も理解しやすいですから、かなえ塾では幼児から小学校低学年にはしつこいくらい量感を体得させるようにしています。量感は「感」というくらいですから感覚です。つまり右脳の領域なのですが、一般的に勉強っていうのは理性的な左脳でするものだと考えがちです。ところが、右脳の方が処理速度が圧倒的に速いんです。ですから右脳と左脳をバランスよく使う方が能率がよいのです。数学オリンピックのチャンピオンが何百個という数の立方体の数をあっという間に答えるのをテレビなどで御覧になった方は多いと思います。あれは右脳で感覚的にだいたい何個と判断した後に左脳でそれより何個多いとか少ないとかを考えているからと考えられます。左脳だけで数えていてはあのスピードでは処理できません。

 

左脳だけを使った勉強は時間がかかるだけでなく限界があります。もちろん右脳だけでもだめですけどね。算数・数学だけでなく感覚的なとらえ方、概念のイメージ化をして右脳もうまく使った勉強がこれから特に求められるようになります。

 

 

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