あれから２２年かぁ・・・

１月１７日と２２年で何の話かわかりますよね。そう阪神大震災のことです。ニュースでも朝からやっていましたし、きっと学校でも話があったのではないでしょうか。

私も被災しました。今でもあの瞬間のことは鮮明に覚えています。揺れ始めた瞬間に命の危険を感じて布団を頭からかぶりました。次の瞬間 体がフワッと浮きました。幸い私の身近には亡くなった人はいませんでしたが、我が家は半壊、どうしてよいのかわかりませんでした。取りあえず手近にあったものを着こんで兄の家に行き、父や兄一家の無事を確認しました。

その後当時はまだ学校に勤めていましたので、学校に行きましたが、たった一人の先生が出勤しているだけでした。日が経つに連れて出勤する先生も増えてきましたが、交通機関が動いていませんでしたから、全員が揃うには何日もかかりました。手分けして生徒の安否を確認したのですが、どうしても連絡の取れない生徒がいました。私は大きめのスクーターを持っていましたので、他のクラスの生徒も含めそういう生徒の確認のために走り回りました。まずは自宅へ行ってみて、いなければ近くの避難所へ行くことの繰り返しでした。何日もかかりましたが、少なくとも生徒は全員無事でした。もちろん家族を亡くした人はいたのですけどね。

今思えば、いろいろな場所に行きましたので写真を撮っておけば よい記録になったのですが、その時はそんな余裕はありませんでした。我が家の状態すら撮っていませんからね。

その後も大きな地震や災害が起きています。その都度不十分な点が指摘されますが、少しづつでも改善されていると思いますし、人々の意識も変わってきていると思います。しかし、どんなに科学が進歩し、国や地方自治体がいろいろ考え、準備しても完ぺきな対応はあり得ないだろうと思っています。自然は人間をはるかに超えたものなのですから。

でも同時に私は人間の可能性も信じています。それを育てるのが教育だと思います。知恵を蓄積し、自分で考える力を養うことで どんな苦難も乗り越えていけると思います。私はその一助になりたいと考えています。ちょっと長くなってしまいましたね。