やはり子どもは天才だ

長いこと教師をしていると子どもたちがどうしてそういう間違いをしたのかが、およそ想像できます。でも、どうしてもなぜそうやったのかわからないことが時々あります。そんな時には「どうしてこうしたの？」と尋ねるのですが、説明できる子とできない子がいます。できない子は自分の考えを言葉にする力のない子です。この場合は無理に続けても黙ってしまうだけですので、原因はわからないままになってしまいます。解決するのに時間がかかってしまうのは仕方がありません。

一方、どうしてそうやったかを説明できる子の話は口をはさまずじっくりと聞きます。そうすると実に面白い発想をしていることが多いんです。そういう発想を伸ばしてあげれば将来何か面白いことをやってくれるかもしれないとまでは思いませんが、人と違う発想は大事にしてあげたいと思います。ただ、たいていの場合はルール違反をしているんですね。ルールを自分勝手に解釈して変えてしまっているんです。ですから間違いはちゃんと訂正しなくてはいけません。ルールの範囲内で自分の考えを自由に展開できるようになってくれればいいなぁ・・・といつも思います。

きっと言葉にできない子も面白い発想をしているのだと思います。個性を伸ばせるものなら伸ばしてあげたいと思っています。でもだんだんと画一的な考え方に収束してしまうのがさみしいところです。