私たちはマラソンランナー

世の中のすべての人に平等なものがたった”ひとつ”だけあります。それは何だかわかりますか？　人それぞれ家庭環境も違うし、生まれ持っての才能も違っていますよね。たったひとつのものとは時間です。時間はものじゃない！というツッコミはなしですよ(^^ゞ　時間だけは勉強のできる人にも、できない人にも すべての人に平等です。１日24時間、分に直すと1,440分です。こう見ると意外と小さな数字だと思うのは私だけでしょうか。

その時間を生かすも殺すも君次第です。特に受験を控えた人にとっては大切な問題です。目標に合わない行動を取っていては目標を達成できるはずがありません。勉強する時にはスマホの電源は切っておきましょう・・・などなど。私はこれまで多くの人を見てきましたが、今日は気分がのらないから勉強や～めた とか、クラブで疲れたからクラブのない日にまとめてや～ろう とか、何事においても先延ばしをする人は後々のスケジュールを詰め込みすぎる傾向があります。それでまた量が多すぎてできないからヤメ！なんてまたまた先延ばしになったりします。そのうちにやる気そのものがなくなるともうお手上げなのは言うまでもありません。一方、ふだんから計画性のある人はたとえ全部はできなくても少しでもやっておこうとします。そしてできなかった分についても無理のない計画を立てて全部終わらせることができるものです。どんなことでも自分が考えているより、より多＜の時間がかかるものです。それを含めて予定を組めるようになれば勉強の計画がスムーズに進むようになります。これが大きな差になってしまうんですね。

また、自分は何でも人より時間がかかる方だと自覚のある人は他の人よりも先に始めましょう。ずっと前に書いたことがあるのですが、世界最速の男と呼ばれたウサイン・ボルトに勝つ方法は彼よりも先にスタートすることです。彼と同時にスタートしたのでは勝てるわけがありませんし、ましてやスタートで出遅れてしまっては取り返すことは不可能ですよね。差はひろがるばかりです。ぜひともこれを受験に置き換えて考えてみてください。

そしてもうひとつ大事なことは５分､10分というような短い単位で時間の使い方を考えましょう。５分しかないからといって、５分間ただボ～～～～っとしているのではなく、５分でできることをやりましょう。英単語の１つや２つ覚えることができるかもしれません。予習や復習でも教科書、ノートをざっと読むだけならそれほど時間はかかりません。時間をかけてやる必要のないことは探せばいろいろと見つかるはずです。何も起きている間中ずっと勉強しなさいと言っているのではありません。脳を休めることも必要です。要はオン・オフをはっきりさせる。そして無駄な時間の使い方をしないということです。自分の生活の中に無駄な時間はないだろうかと考えてみるのも きっと君にヒントを与えてくれます。

受験というか人生は短距離走ではな＜、長距趨走です。私たちはマラソンランナーなのです。ペース配分、時間配分も勝つために重要なことです。ウサギとカメのお話もあわせて思い返してみてください。