英語のヒアリング

英語のヒアリングについては何度か書いています。正直なところこれはテクニックもあるんですが、慣れとか経験が大きなウェイトを占めているのも事実です。ただ、ひとつはっきり言えることは、単語の発音を聞いているだけでは文章は聞き取れません。これは絶対に確かです。今は様々なメディアが利用しやすくなっていますので、英単語を覚える時にネイティブの人の発音を聞きながら覚えることが簡単にできます。でもいくら単語ひとつひとつの発音がわかっていても文章は聞き取れません。学校では先生やALT(外国語指導助手)の人あるいは英会話スクールのネイティブの先生の言うことはわかるよ！っていう人もいると思います。でも、あれはあなたのレベルに合わせてわかるように言ってくれてるんです。考えてみてください。あなたが外国人に道をたずねられたとしたら、できれば無視したいけどそういうわけにもいかない時のことを。ゆっくりとていねいに話すでしょ。あれと同じです。意識しないけど、勝手にわかりやすくしゃべっているんです。小さな子どもに話す時も同じですよね。

もうひとつ考えてみてください。例えば「豚カツ定食」を読んでください、と言われたら誰でも「ト・ン・カ・ツ・テ・イ・ショ・ク」と発音します。でも日常生活で食堂に行って「豚カツ定食ください！」なんて言う時には多かれ少なかれ「とんかってーしょく」という発音になっています。ひとつひとつの単語がつながってしまうんです。実は私が２年間海外で生活して、日本に帰国した時に日本語が全く聞き取れなかったという経験をしています。単語の切れ目が全くわからなくて何を言っているのかわからなかったんです。

２０２０年から英語の４技能（読む・書く・聞く・話す）が求められます。スピーチなら別ですが、会話だと聞くことができなければ話すことはできません。話す方は自分の知ってる単語を使ってなんとか話すことはできます。でも相手が何を言ってるかわからなければどうしようもありません。まずは聞く力をつけたいものです。しかも時間は短いのにペーパーテストと同じくらいの配点だと言われています。まぁ個別に行われるので長い時間は取れませんよね。だから逆に言えば会話できる人の方が有利だということです。

テクニックはついては実際に聞きながら、そして会話しながらになるのでここに書くことはできないのですが、英語で苦労した者にしかわからないテクニックというのがあるんですよ。これは英語専門の先生からは学べませんよ。